2025年12月09日
外壁材の一つとして、木製サイディングが挙げられます。
言葉自体は聞いたことがあるものの、
一体どのような外壁材なのか
疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
リノベーションなどで外壁を張り替える場合、
各外壁材の特徴を押さえることが重要。
今回の記事では、
木製サイディングのメリット・デメリットについて触れていきます。
リノベーションなどを予定している方は、一度参考にしてみてください。
目次
木製サイディングとは
木製サイディングは木材・木材チップを原料とした外壁材。
木材繊維を圧縮成型したタイプ
木材チップにセメントを混ぜて固めたタイプ
などが存在します。
木の温かみを感じさせる外観と高い機能性を両立させています。

木製サイディングのメリット
木製サイディングを住宅に使うメリットは一体何か
疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
住宅のメンテナンスを行う際、
木製サイディングのメリットも押さえることが重要です。
主なメリットとして、以下のものが挙げられます。
・温かみのあるデザイン
・経年変化を楽しめる
・断熱性に優れている
・調湿性に優れている
ここでは、木製サイディングを住宅に使うメリットについて紹介します。
温かみのあるデザイン
木製サイディングは独特の風合いと温もりを感じることができます。
外壁に個性を出せます。

経年変化を楽しめる
年数の経過に伴い、色合いが変化していく様子を楽しめる点もメリット。
住宅に愛着がわきやすいです。

断熱性に優れている
熱を吸収しにくく、断熱性に優れている点もメリットに挙げられます。
外気の影響を受けにくくしたい場合、
木製サイディングを使うか検討してみてください。
調湿性に優れている
調湿性に優れている点もメリットです。
結露を抑えつつ、カビやダニを発生しにくくします。
家族の健康を守りたいと感じている場合、
木製サイディングを外壁に用いるかどうか検討してみてはいかがでしょうか?
木製サイディングのデメリット
木製サイディングを使う際、一体どのようなデメリットがあるか
疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
主に以下の点に注意しなければなりません。
・メンテナンスの期間が短い
・防火性能が低い
・施工できる業者が少ない
ここでは、木製サイディングを使う際のデメリットについて取り上げます。
メンテナンスの期間が短い
木製サイディングは腐食に弱く、メンテナンスの期間が短いです。
3~10年に1回の頻度でメンテナンスを行わなければなりません。
雨の多い地域・台風の影響を受けやすい地域の場合、
メンテナンスの期間がさらに短くなる場合も。
木製サイディングを使うかどうか判断する際、
立地条件を配慮することが重要です。
雨などの影響が心配な方は、
木製サイディング以外の外壁材などをチェックしてみてください。
防火性能が低い
耐火性が他の外壁材などに比べて低い点もデメリット。
防火地域・準防火地域法22条区域で使いたい場合、
防火材料として国土交通大臣の認定を受けている不燃木材を使いましょう。
リノベーションなどを行う際、
防火地域・準防火地域法22条区域かどうか把握することが重要です。
施工できる業者が少ない
木製サイディングを扱う際、高い技術が求められます。
施工できる業者が少ないです。
場合によっては、木製サイディングを使ったリノベーションを行う際に
施工できる業者が見つからない可能性もあります。
十分な技術のない業者に
木材サイディングを使ったリノベーションを依頼すると、
トラブルに発展するかもしれません。
信頼できる業者に依頼することを心掛けましょう。
木製サイディングを使ったメンテナンスを行う業者の選び方
木製サイディングを使ったメンテナンスを行う際、
信頼できる業者に依頼しましょう。
トラブルを避けるためにも、業者に関する情報収集を行うことが重要。
ここでは、木製サイディングを使ったメンテナンスを行う
業者の選び方について取り上げます。
過去の施工事例
過去に一体どのような施工に携わったかをチェックし、
依頼するかどうか判断してください。
施工の写真だけでなく、
施工内容・工期・費用などを踏まえ、納得のいく施工を行うか
検討する必要があります。
スタッフの対応
スタッフが一体どのような対応を行っているかも選ぶ決め手。
分かりやすい言葉で
木製サイディングを使ったメンテナンスに関する説明を行うかだけでなく、
契約を急かさないか・質問に適切に答えるかなどをチェックしましょう。

見積書に一体どのような内容が記載されているか
見積書に記載されている内容を踏まえ、
契約を交わすかどうか判断しなければなりません。
使用する塗料をはじめ、
部材の数量・部材の単価・部材の単位・施工内容・費用の内訳・費用の合計金額・備考欄
などがチェックするポイントです。
費用が相場の範囲内か
木製サイディングを使ったメンテナンスにかかる費用が
相場の範囲内かどうかも選ぶ決め手の一つに挙げられます。
相見積りを行い、メンテナンスの相場を把握しましょう。
相場より極端に安いまたは高い業者に注意することが重要。
費用に関する疑問がある場合、
業者に質問し、疑問を解消してください。
分からないことをそのままにしておくと、
トラブルの原因になるかもしれません。
保証が充実しているか
木製サイディングを使ったメンテナンスを行った後も
住宅のメンテナンスを継続して行うことが重要。
気になる業者を見つけた際、
保証が充実しているかどうかを踏まえた上で依頼してください。

まとめ
木製サイディングは温かみのあるデザインに加え、経年変化を楽しめます。
断熱性・調湿性に優れている点も、木製サイディングを外壁に用いるメリット。
室内の環境を快適にする際の選択肢に挙がります。
メンテナンスの期間が短いだけではなく、防火性能が低い点がデメリットです。
デメリットを踏まえた上で、リノベーションなどを行わなければなりません。
信頼できる業者に相談し、納得のいく施工を行いましょう。
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。




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