2025年12月09日
外壁材の材質は、多岐にわたります。
住宅のリノベーションなどを行う際のポイントとして、
どのような外壁材を用いるかが挙げられます。
なかには、木材を外壁に使えるのかどうか
疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、外壁に木材が使えるのかどうかについて解説していきます。
リノベーションなどを予定している方は、一度参考にしてみてください。
目次
木材を住宅などの外壁に使うことができるのか
住宅などの外壁に木材を使うことができます。
公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(木材利用促進法)が
2010年に施行されて以降、公共建築物の木造率が8.3%から13.8%に上昇しています。
公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の目的は、
林業の持続的かつ健全な発展を図り、
森林の適正な整備・木材の自給率の向上に寄与すること。
公共建築物における木材利用に関する基本方針が策定されています。
外壁に木材を使うメリットは一体何か
木材を外壁に使うメリットは一体何か
疑問に感じているのではないでしょうか?
納得のいくリノベーションなどを行うためには、
木材のメリットについて理解することが重要です。
主なメリットとして、以下のものが挙げられます。
・高級感のある雰囲気を演出できる
・個性を出しやすい
・張り方で雰囲気を変えられる
・経年変化を楽しめる
・廃盤の心配がない
ここでは、外壁に木材を使うメリットについて取り上げます。
高級感のある雰囲気を演出できる
無機質な材質に比べ、重厚感と温かみを感じることができます。
和風モダンに仕上げ、高級感の雰囲気を演出したいと感じている方は、
木材を外壁に用いるか検討してみてください。
個性を出しやすい
木材を取り入れることにより、住宅に個性を出せる点もメリット。
外観の一部に木材を使うことも選択肢の一つです。
張り方で雰囲気を変えられる
木材の張り方次第で、住宅の雰囲気を変えられます。
リノベーションなどで住宅の雰囲気を大幅に変えたい場合、
木材の張り方を検討してみてはいかがでしょうか?
経年変化を楽しめる
木材の色は年数の経過とともに変化していきます。
経年変化を楽しめる点も、外壁に木材を用いるメリットです。
廃盤の心配がない
金属サイディング・窯業系サイディングと異なり、
廃盤を心配せずに済む点がメリットに挙げられます。
部分的な張り替えが必要になったとしても、
同じ材料を手に入れることができます。
外壁材の廃盤が心配だと感じている方は、
木材を使うかどうか検討してみてはいかがでしょうか?
外壁に木材を使うデメリットは一体何か
木材を外壁に使う際、メリットだけではなく、
デメリットも押さえる必要があります。
主なデメリットとして、以下のものが挙げられます。
・コストがかかる
・防火上使用できない可能性がある
・メンテナンスの頻度が多くなる
ここでは、各デメリットについて紹介するので、
気になる方は一度チェックしてみてください。
コストがかかる
外壁に木材を使う場合、金属サイディングなどに比べ、
コストがかかる点がデメリットです。
予算と相談し、木材を採用するかどうか検討しましょう。
リノベーションなどで費用について悩んでいる場合、
業者に一度相談してみてください。
防火上使用できない可能性がある
防火地域・準防火地域法22条区域では、外壁に木材を使うことができません。
木材を防火規制を受ける地域でどうしても使いたい場合、
防火材料として国土交通大臣の認定を受けている不燃木材を使いましょう。
リノベーションなどを行う際、
防火地域・準防火地域法22条区域かどうか把握する必要があります。
メンテナンスの頻度が多くなる
雨風・紫外線・空気中のホコリなどで劣化しやすいため、
メンテナンスの頻度が多くなります。
表面の塗装も剥がれやすく、
こまめに塗装しなければならない点に注意してください。
耐久性に優れた木材を外壁に使うことをおすすめします。
外壁のメンテナンスを行う業者の選び方
外壁のメンテナンスを行う際、信頼できる業者に依頼しましょう。
トラブルを避けるためにも、業者に関する情報収集を行うことが重要。
ここでは、外壁のメンテナンスを行う業者の選び方について取り上げます。
過去の施工事例
過去に一体どのような施工に携わったかをチェックし、
依頼するかどうか判断してください。
施工の写真だけでなく、
施工内容・工期・費用・外壁のメンテナンスに関する経験などを踏まえ、
納得のいく施工を行うか検討する必要があります。
スタッフの対応
スタッフが一体どのような対応を行っているかも選ぶ決め手。
分かりやすい言葉で外壁のメンテナンスに関する説明を行うかだけでなく、
契約を急かさないか・質問に適切に答えるかなどをチェックしましょう。
見積書に一体どのような内容が記載されているか
見積書に記載されている内容を踏まえ、
契約を交わすかどうか判断しなければなりません。
使用する塗料をはじめ、
部材の数量・部材の単価・部材の単位・施工内容・費用の内訳・費用の合計金額・備考欄
などがチェックするポイントです。
費用が相場の範囲内か
外壁のメンテナンスにかかる費用が
相場の範囲内かどうかも選ぶ決め手の一つに挙げられます。
相見積りを行い、メンテナンスの相場を把握しましょう。
相場より極端に安いまたは高い業者に注意することが重要。
費用に関する疑問がある場合、
業者に質問し、疑問を解消してください。
分からないことをそのままにしておくと、
トラブルの原因になるかもしれません。
保証が充実しているか
外壁のメンテナンスを行った後も
住宅のメンテナンスを継続して行うことが重要。
気になる業者を見つけた際、
保証が充実しているかどうかを踏まえた上で依頼してください。
まとめ
木材は外壁に使えます。
個性を出しやすく、高級感のある雰囲気を演出できます。
廃盤を気にしなくて済む点もメリット。
こまめなメンテナンスが必要になるため、
リノベーションなどを予定している場合は注意しなければなりません。
リノベーションなどを予定している場合は、
信頼できる業者まで一度ご相談ください。
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。




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